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買い物プロセスで見つけた、わたしの価値観

2022/08/31

私が買おうか迷っていた「吸水ショーツ」
※「吸水ショーツ」とは、ナプキンやタンポンを使う頻度を減らしてくれる生理用パンツのことです。

現在はUNIQLOが商品化したことでみんなの目に触れるようにもなり、一般的な商品として認知されていますが、まだSNSでしか目にしなかった頃、「吸水ショーツ」を購入するかどうかを迷ったプロセスが今の時代ならではの買い方のように感じたので、その時のことを綴ってみたいと思います。

私は、月に一回女の子の日が来るたびに、生理用品をつけることが苦痛で、かぶれやかゆみに悩まされたり、荷物が増えるため、生理用品自体を持ち運びたくない気持ちがあります。

そんな時インスタグラムで吸水ショーツの広告を見かけ「生理用品の使用頻度が減ってとても便利そう!」と心が動きました。一方で、「手で洗うのが面倒」「漏れが心配」など取り入れるには少し勇気が必要な情報も目に留まりました。

その後も悩みながら吸水ショーツについて調べていくと、「ナプキンには化学物質が使われているものもある」ということを知り、体にとって良くないモノなのではないかと不安になりました。デリケートな部分に直接触れるものなので心配です。そして使用後にはゴミも出るので、身体にも環境にもよくないことを知り、ナプキンの使用回数を減らしていきたい気持ちが大きくなりました。

私は大学時代に環境について学んだことがきっかけで環境にいいものを選びたいと思うようになりました。今回、吸水ショーツを買うかどうかを悩んだことも、自分の生活にフィットしていくかどうか調べていく中で、「この商品を使うほうが地球環境に良い」と思えたことが購入を決めた理由となりました。ペットボトルを捨てるのが嫌で水筒を買ったときや、蜜ろうラップを買ったときも同じような気持ちになったことを思い出します。

―買い物プロセスで見つけた、わたしの価値観―
私だけの心地よさだけでなく、私と地球環境の両方に心地よいことに価値を感じる
(岸本麻里)

彼女たちの世代は学生時代から地球環境保全について学んでおり、「地球に優しいことをしたい」という想いが強いと感じる。また、不足のない時代に育ったことも「応援消費」に代表される「他者への貢献」や「他者の幸せ」を喜びと感じることに影響を与えているようだ。 今回も、自分にとってのベネフィットだけでなく、それが地球にとっても優しいかどうかが重要なファクターとなっている。吸水ショーツを発売したユニクロは、そんな世代の価値観に寄り添うことを意識しているのだろう。今後は、様々なメジャーブランドがZ世代の価値観に応えていくことで、経済成長と環境改善の両立が実現されていくことに期待したい。(小田哲也)

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