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播州織を盛り上げろ! 「体験共有セミナー」の講師として西脇市に行ってきました。

2017/12/12

去る12月1日、兵庫県の北播磨地場産業開発機構、西脇商工会議所、多可町商工会共催の「体験共有セミナー」で講師をさせていただき、その地域ならではの素晴らしい商品や若いクリエイターや職人たちの前向きな気持ちに触れ、改めて地域産業とその価値の高め方について、自分たちに何ができるのかを考えさせられました。

この地域は古くから播州織が有名で、今もここで織られた生地が、様々なブランドの商品に使われています。しかし、1987年に生産量約3億8800万平方メートルを誇った播州織ビジネスも、時代やニーズの変化と共に生産量の減少が続いており、高い技術と品質があったとしてもこれまでのビジネスモデルでは縮小していく市場に歯止めをかけるのが難しく、小ロット多品種生産や直販によるBtoCビジネス、若手クリエイターの採用によるデザイン力強化など、新たなチャレンジによる事業再生が急務となっています。そのような中、平成28年7月に地域再生を目指して「西脇ファッション都市構想」を策定し、地元企業の自社ブランド開発支援や若手クリエイターの採用支援、地域ブランディング等の取り組みを行っており、その一環として今回のセミナーも開催されました。

セミナーの目的は、異業種における新商品企画開発の新たな取り組みや考え方、成功事例、失敗事例を共有し、今後の商品開発の視点やヒントを見つけてもらうことです。特に、素晴らしい技術とこだわりを持ったベテラン職人の方々と若いクリエイターの方々が、一緒になって新たな価値を生み出すために、今共通認識として持っていただきたい大切なことをお伝えしたいと思い、2回に分けてセミナーをさせていただくことになりました。

今回のVol.1は、アイ・キューブの取締役でもあるワイエスデザインの野口氏と私(小田)が担当し、私からは「商品開発とブランドづくり」と、「モノづくりからモノとコトを両輪として考える価値づくり」について実例を交えた講演、その後、野口氏より大企業~中小企業におけるクリエイターの仕事について具体的な開発事例と成功するためのポイントを紹介しました。

最後は弊社代表の広野も加わり、ご参加いただいた皆様との活発な意見交換ができました。若手クリエイターからは「売り上げが下がる、商品が売れない、という中で、自らの課題がわからない」という悩みや、「未来のことをどう考えて商品の企画をするのか?」、「マーケティングをどうすればクリエイティブな活動に活かせるか」というような質問も飛び出しました。

後に西脇商工会議所様からは、「とても好評だった」というご連絡をいただき、嬉しく思うと同時にVol.2も期待を超えるようにしなければという思いが強まりました。
Vol.2は広野も講師として参画しますので、より濃い内容のセミナーにしたいと思います。

因みに、西脇市の播州織工房館では、播州織の歴史にふれることができます。展示品を見たり、切り売りの布、ストールをはじめ、オリジナル帆布ジーンズ「播州ジーンズ」なども購入できます。HPによると日曜日には大型繊機の実演もある様ですので、ご興味のある方は、是非、足を運んでみてくださいね

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