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「期待をはるかに超えた体験」と嬉しいお言葉も。大盛況、ポートランド報告会

2017/12/11

11月28日(火)、「ポートランド視察報告会@アイ・キューブ酒場」が行われました。当日は、文具メーカー、電機メーカー、日用品メーカー、住宅メーカー、青果物流、通販会社、クリエイター、コンサルタント、街づくりに携われる方々をはじめ多方面でご活躍される皆さまにお越しいただきました。参加者の感想として、「今後のクリエイティブ、企業、各種活動のあり方など多くのヒントになった」、「官民共創+長期に渡る街づくりに興味を持った」、「日本も必要となる、コンパクトシティの理想形だと感じた」、「広野さん目線のポートランドを知れて良かった」、「期待をはるかに超えた体験だった」などのご意見を頂きました。それは、一体どの様な体験だったのでしょうか…

【ご報告の内容】

・「ライフスタイル重視の街」その理由は?!
・行政×民間の“共創”で作りあげられた「全米で一番住みたい街」
・20分圏のコンパクトなコミュニティ~1分ごとに変わる景色~
・働き方デザイン「コワーキングスペース」
・「STAY WEIRD~変わり者であれ~」
・企業視察(コールセンター界にイノベーションを起こしたAirbnb、Nike本社、etc…)世界レベルのクリエイティブエージェンシー、世界レベルのブランディング、世界レベルのクリエイターとの交流
・この旅で、広野が感じたキーワード

 広野がこの視察で撮影した写真はなんと、500枚以上。その中から、約250枚の写真を選び以下の様な形で編集し、200枚のスライドとなりました。その中で特に関心の高かった内容の一部を特別に公開させていただきます。                  

◆ポートランドの街◆

ポートランドでは、ディベロッパーや市が主催するワークショップが開かれ、市民の意見が求められており、その上で市の交通量やPDC、地権者、建築家、ランドスケープデザイナーらが意見を交換し、図面を仕上げていく。さまざまなステークホルダーが協働して進めることがプロジェクトの効率的な実施だけでなく、各地区の個性と多様性の確保につながっているのです。まさに、行政×民間の“共創”で作り上げられた街なのです。

環境に優しいサスティナブルな生活をする為、ポートランド市民の多くは電車やバス自転車を利用します。

地元愛がとても強く、少々高くても「地産地消」を好むそうです。

スターバックスなどは少なく、地元のコーヒーショップ「STUMPTOWN」などが目立ちます。そんなところにも、地元愛を感じます。

ガラス張りの店が多く、店の外から中が見えるため、歩いていても退屈しないのは街の特徴のひとつ。また、お互いの様子がよく見えるので防犯にもつながっているそうです。

◆企業視察◆

こちらは、コールセンター界にイノベーションを起こしたと言われている「Airbnbポートランドオフィス」。コールセンターと言っても今の時代あまり電話をかけてくる人はいない様で、その多くはメール対応になるそうです。

ハンモックに揺られてリラックスしながら仕事をするのも自由。

「お客様に提案する旅を、社員も体験している上で仕事をして欲しい。」という想いから、Airbnbには実際に提供している旅先の部屋を再現したブースが沢山存在する。また、帰る際「日本のガイドブックに載っていない様な、オススメの場所を教えて下さい。」と、視察に来た人にもリサーチを行う姿勢、アイ・キューブも見習いたいです。

こちらは、世界レベルのクリエイティブエージェンシーの様子。

卓球台まであり、こちらでリフレッシュすることも可能。

あるクリエイティブ企業では、机がホワイトボードになっている所もあったそうです。

もちろん、「ナイキキャンパス」(ナイキの本社)にも行きました。

中には、テニスコートやプールがあり、その家族も利用していいそうです。(最高の環境ですよね!)

そのキャンパスを案内して下さったのは、選ばれし唯一の日本人「南・トーマス・哲也」氏です。南氏は、ナイキでエキスパートという称号を与えられたデザイナー、5年後のナイキを創造していくという「イノベーションチーム」に所属する唯一の日本人です。今回、広野は幸運にも食事をご一緒する機会に恵まれました。(羨ましい~)

その南氏の言葉に「今まで経験したことがないところまで精神的にも、肉体的にも追いつめられると人間は変われる。視野も広がり、ものごとを多面的にとらえることが出来る様になる。」というものがあります。私も、聞きながら鳥肌が立ちました。

さて、この視察で広野が感じたキーワードは

そして、ご出席いただいた皆様にも、お聞きしました。

「皆さまのキーワードは何ですか?」

・「沢山の、上手くいっている例を見て感じたこと。それは、きっとキーパーソンが居て、またその人がグッドファシリテーターで、人々を良い方向へ繋いだのではと感じた。」

・「私自身、日ごろから“好き”がキーワードだと感じており、これからはlike style の時代になるのではと思う、それぞれのlikeを追求していくと自分にとっても、社会にとってもとても素敵な事になるのではないだろうか。」

などなど、素晴らしいキーワードを皆さまから発表いただくことができました。

私が個人的に関心を持ったのは、ナイキのイノベーションチームの南氏のストイック精神と、ある企業で壁に掲げられていた「STAY WEIRD(変わり者であれ!)」という企業の合言葉。私的には、この言葉好きです。一人ひとりの個性があって良い、(いや、ある方が良い?!)自由にのびのびと、楽しみながら仕事をすることで、機械では出来ない人間にしか持ちえない(アナログ)発想が生まれる。

また、相手が国だろうと、誰だろうと感じたままに意見を述べ素晴らしいコミュニティを“共創”しているポートランドの街に行ってみたくなりました。

アイ・キューブも日ごろから、「生活者との対話や共創から、魅力的な商品・サービスを創造する会社」を目指しております。このコラムではほんの一部のご紹介でしたが、広野より社員も沢山のインプットと刺激を受け、益々、やる気に満ち溢れております。春には、ポートランドツアーも企画しておりますのでお楽しみにしていて下さいね。

報告会の後は、もちろん恒例の「第6回アイ・キューブ酒場」(懇親会)も開催させていただきました。

懇親会中、ホワイトボードを見ながら「あなたのキーワードは何ですか?」と盛り上がる様子もみられ、この言葉は、会の合言葉の様になっていたのでした。

次回も、皆さまと一緒に「発見する楽しさを感じられる」会を開催できたらと思います。

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