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成長する若いアジアの国々 ミャンマー、カンボジア、ラオス、ベトナム訪問記

2017/03/26

2017年2月、JETRO主催の「メコンサービス産業海外進出支援ミッション」に代表の広野が参加しました。ASEANに進出を考えている企業が、現地の様子や日系企業の動向などを視察するものです。アイ・キューブも最近、海外の消費者調査の依頼が増えており、発展する国々の理解を深めたいと思いました。JETROのカンボジア・ラオス・ベトナム視察の前に、ミャンマーにも足を運び、元リクルートを含め、現地に住む人々にも数多く話を聞きました。リクルート卒業生は、国内外で活躍されている方がたくさんいて、あちこちで助けてもらえるのがありがたいです。

ミャンマーの主婦のご意見は

ミャンマーの首都ヤンゴンに8年住む、日本人の主婦のお宅を訪問しました。ご主人はミャンマー人で、アメリカ留学中に知り合われたそうです。すっかりご馳走にもなり、有意義なお話も聞かせて頂きました。大きなおうちに、お子さん3人と義理の両親がお住まいです。さらにお手伝いさんが2人、運転手が2人いるそうです。

「日本製品は良いけれど、高機能・高価格すぎて購入をためらうことも多い。」とのこと。日本ブランドへの信頼性は海外でも聞きますが、いろんな意味で、その国の文化やインフラ状況に合わせたコストパフォーマンスを上げることが重要だと、肌で感じました。

また、東南アジアの国を訪れると家族を大切にする心を感じます。今回も仲の良いご家族の様子を見て、気持ちが洗われました。

日本企業がぶち当たる壁

JETROの視察旅行は、連日、朝から夜10時位まで、スケジュールがビッシリ!「疲れるけど、こんなに充実したプログラムだったのね。」と感謝です。お聞きした話で印象深かったのは、「日本企業は現地の理解が乏しく、良いと思ったことを押しつけがち。」ということ。たとえば、旧正月を田舎で過ごすから休みたいと長期の休暇を申請する従業員に、仕事の状況により調整できないか交渉すると、あっさり辞めてしまうなど。

カンボジアの人は一般に人柄がよく優しいのですが、きつく怒るとすぐ辞めてしまうそうで、日本とは違う対応が必要です。

JETROのプログラムは、現地ならではの情報が盛りだくさん。

日本で売れている高品質のものなら、海外でも売れるだろうと販売代理店まかせにしていてもダメ。その国の生活者の実態を理解し、マーケティングをしっかりするべきと。日本でもアイ・キューブが伝えてきた、「生活者を知る」「背景や真の理由を理解する」必要性が、ここでも言われていました。

カンボジアでは商業省長官と、ラオスでは商工大臣という高官と直に話せました。お二方とも女性で、とてもカッコよかったです。海外に行くと、要職につく女性も多く、そこも日本がこれから強化すべきところだなあと感じます。

ラオスの現地系ショッピングモールを訪問

ネオンがきらめくホーチミン

ミャンマー、カンボジア、ラオスを回って、最後にベトナムのホーチミンを訪問しました。都会!7年前に初めて訪れましたが、その時の印象と全く違います。若者が多くて、きらびやかで、夜が長いのです。オシャレで勢いがあって、高層ビルが立ち並びます。

ホーチミンでは、イオンや高島屋があり、コンビニエンスストアのファミリーマートやミニストップも店舗を拡大しています。

ベトナムの平均年齢は30.4歳、カンボジアは23.9歳、ラオスは21.9歳です。消費意欲が旺盛で、流行に敏感な若年層に向けたビジネスの展開は大きな可能性がありそうです。

アイ・キューブでは今後、ベトナムに加え、ミャンマー・カンボジア・ラオスでも、お宅訪問調査ほか、各種生活実態調査が可能となります。今回の視察を通じ、多くの知己やネットワークを得ることができました。実りある旅でした。

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