CLIENT VOICE

ハウス食品グループ本社株式会社

研究開発本部お客様生活研究部 部長

西岡 徹夫 様

ハウス食品グループ本社株式会社研究開発本部お客様生活研究部 部長西岡 徹夫
ハウス食品グループ本社株式会社研究開発本部お客様生活研究部 部長西岡 徹夫

「アイ・キューブさん、商品出ました!」と
言えたことが大きな喜びでした。

お付き合いの始まりは生活者調査でした。例えば今のシニアの実態などターゲット研究から「こんな悩みやモヤモヤがある」というお客様の情報を社内にインプットするための実態調査です。お客様研究だったので、役割的に生活者調査の位置付けであって商品開発ではなかったのです。
しかし、「バーモントカレーパウダー(商品名:味付カレーパウダー バーモントカレー味)」のプロジェクトを機に、この5年程は商品開発案件もご相談しています。

「カレーパウダー」のプロジェクトは「社内の眠っている技術等の活用」を目的とした研究所のプロジェクトチームの案件でした。開始当初は「技術ありき」でしたが、調査途中で見えてきた「機会領域」に「技術をぶつけていく」方向へと転換していきました。何よりアイ・キューブさんに「商品出ました」とお伝えできたことは大きな喜びでした。報告書で完了する仕事は「シニア層の理解が深まりました。ありがとうございました」で終了ですが、商品は身近で購入でき、協力者への配布も可能なため、両社の関係の深まりを感じることができました。

「名もなきメニュー」の誕生。

鍵となったのは、調査時に語られた「名もなきメニュー」という言葉です。これは、週末の買い物時には「オムライス」や「生姜焼き」といったメニュー名を思い浮かべていたおかずが、週の半ばには余り野菜で適当に調理する「名前のない独自メニュー」になることを指します。我々は最初「モヤモヤ」と呼んでおりましたが、アイ・キューブさんの言葉だと「機会領域」。まさにそれこそが検討すべき価値であり、「機会領域」とご指摘いただき、ここに新しいカテゴリーを創っていきたい、と思えたのです。そのためにチーム一丸となって、ぶつけられる技術をいくつか探そう!となりました。アイ・キューブさんは、いつも熱量が高い。ですから、こちらも熱量の高いメンバーの時ほど、アイ・キューブさんにお願いしていました。

型破りの手法。

「ひとつひとの「本当の声」や「大事な想い」を逃すことなく常に拾ってくださる。のことにおさまらない会社」

お客様との共創開発の際には、従来のお客様調査や生活者調査でも行ってきた「日記調査」や「お宅訪問」に加え、新たな手法「ラピッドプロトタイピング」も行いました。商品の試作と仮説検証を繰り返す手法です。お客様との共創開発は、まさにアイ・キューブさんならではの取り組みでした。

また、インタビューの調査時にアイ・キューブさんが描いてくださったグラフィック・レコーディング(通称:グラレコ)で作成したイラストをバーモントカレーパウダーのホームページに起用しました。プロモーションへのイラストレーターのイラストではない絵柄の採用は、我々には画期的なことでした。商品価値・商品の機能を訴求するイラストではなく、グラレコのイラストを選択したのは、「モヤモヤがキラキラに変わる瞬間」のような、生活の気持ちやシーンの変化を伝えるために最適だと考えたからです。
結果的に従来「調査報告」で完了していた業務から、コミュニケーション寄りの制作まで含めた一気通貫型での依頼に広がり、大きな成果となりました。

「チーム」として一緒に苦労もしていただける
「困った時」のアイ・キューブさん。

「カレーパウダー」のプロジェクトでの調査依頼は「商品開発」よりも「機会領域の発見」が目的でした。当時2年以内に成果物(商品化)を求められていた厳しいミッションでもあったため、「チーム」として一緒に苦労もしていただける会社をパートナーとしたいと考えた結果、アイ・キューブさんが候補として上がりました。

日頃から我々はアイ・キューブさんには「困った時」にご相談している傾向があります。良い商品には、関わった人の熱量が反映しますが、アイ・キューブさんは”総幸せ量”というか、常々熱い気持ちで我々に向き合ってくださり、仕事を熱量で割った時の熱量あたりのパフォーマンスに優れていると考えているためです。また、必要がないと思われるようなことが出てきた時に「不要ではないか」とネガティブなこともきちんと伝えてくださることも継続して依頼する理由の一つです。

(2021年11月 肩書は当時)

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