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創造的思考に大切なAIにもできないこと

2018/07/17

昨年に引き続き、未来のデザイナーたちが学ぶ大阪市立デザイン教育研究所の授業の1コマとして広野がお話する機会を頂きました。

講義の内容はアイ・キューブが大切にしている人の気持ちに寄り添える商品企画とマーケについて。広野が15年以上も前から言い続けているリアルな実態を感じ、人間にしか持ち得ない知恵と感性を使って情緒的価値を生み出すことが大切という話です。最近の「厳選消費」の中ますます大切になってきていると感じます。

 もう、見えているニーズはなく

見えてないものを発掘する、

難しくもあり、わくわくする作業。

 このような創造的思考には生活者視点に加え、分野問わず様々なことを知るということも大切です。分野を飛び越えて課題を解決し生活者に新たな価値をあたえる。なんてことも最近多くみられるようになっているのではないでしょうか。その為に常日頃から幅広くインプットし、生活者の現場を感じ、人の深層心理を深く考えることがますます重要になってきています。

今回人の気持ちに寄り添うユーザー視点の話しは私自身、何度も聞いていますが、毎回聞くたびに現在の課題に対して、ピンとくることが多いです。それはなぜか、

課題に集中すればするほど、視野がせまくなる

そんな時にユーザー目線の話しは原点に立ち返らせてくれる、冷静に俯瞰できるきっかけになるように思います。どうぞ皆さま、課題の迷宮に吸い込まれそうになったらユーザー視点に立ち返ってみてください。頭がもみほぐされて視野が広くなるように感じます。

広野の講義をその場でグラフィックレコーディングしました。

 そんな広野の話を未来のデザイナーたちはどう感じ、何を得てくれたのでしょうかセミナー後のグループワークでは5チームそれぞれの目線がありました。

さすがデザイナーの卵。すらすらと模造紙に考えをまとめます。

3分間のプレゼンのスタート。

 「私の幸せと現実のギャップって何?それを解決する方法は?と講義内容を実践したチーム」、 「内容を自分のものにするためまとめてくれたチーム」、 「学校をマーケし課題を見つけだそうとしたチーム」それぞれ目の付け所が違っていて面白いものだなーと思いました。皆が共通して響いていた言葉は【人が幸せになる情緒的価値】について。 情緒的価値を生み出すには必ず人のことを思い、考えることが必要になります。決してひとりよがりでは生み出すことができません。

人の気持ちは人が考えるからわかる。

AIでは決してわからない(と信じたい!)

複雑で繊細な人の気持ち。そこに響いてくれた未来のデザイナーの皆さん。彼、彼女たちが未来に創造するサービスやモノ、空間の目指す先に人の幸せが見えるようにそれがモノづくりのあたり前となるように。アイ・キューブも私自身もしっかりと人の気持ちに寄り添いながら突き進んでいきたいと思いました。

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