国内実感レポート

変化する家族と向き合うアラカンの私

2019/09/13

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アラカン(還暦前後)って何歳からなのだろう。今年56歳を迎えた私はアラカンなのだろうか。その答えに定義はないが、50代半ばというと自分や家族に変化がある時期だ。

私は元々、ホームパーティーが大好きだった。ママ友たちを呼んで持ち寄りパーティーをしたり、
夫が後輩夫婦を連れてきたり。あの頃は本当に楽しかった。でも、友人にはもう孫がいる人もいる。また、「退職」という次の段階に差し掛かり、そして誰もが「介護」に関わるようになる。もうパーティーという雰囲気でないのかもしれない。

でもやっぱり私はパーティー好きで、いまだに家族相手に似たようなことをしている。でもパーティーと呼ぶほどでもないので、「〇〇大会」と名付けている。 この「大会」の定義は、「同じカテゴリーの食べものを3種類以上揃える」こと。要するに、「食べ比べ大会」なのだ。例えば卵サンド大会では卵マヨネーズサントド、焼き卵サンド、出汁巻卵サンドなどを作って食べ比べる。また半年に一度防災用の食料を見直す時には賞味期限間近の「カップラーメン大会」。集めた色々なご当地ラーメンを味見する。

ところでこの数年、夏にはスパイスカレーが話題になっている。スパイスカレーとは、正統派のスパイスの使い方に縛られず自由な発想で作る大阪発祥のカレーだ。雑誌を見て興味が湧き、掲載店のひとつ、「スパイスカレー まるせ」を訪れてみた。 カレーも美味しかったが、大きなワンプレートに何種類かのカレーをあいがけするスタイルにびっくり。「色んな味が試せるのがいいね」と言う夫の言葉を聞き、家で「カレー大会」をやってみたくなった。

雑誌

古民家を改装した店舗

全のせフィーバー盛り

まず、開催日だ。大学生の息子はほとんど毎日帰宅が遅い。高校3年の娘も、塾で帰宅時間はバラバラ。夫も相変わらず忙しく、4人揃っての夕食はほとんどない。それでもお盆の1週間前、全員が自宅にいる土曜日があった。その夜を「スパイスカレー大会」に決定した。 「それ、まだやる?」と息子は呆れていたが・・・。

まず、カレーは「スパイスカレー」「鯖カレー」「キーマカレー」「グリーンカレー」の4種類。
ご飯は雑穀米とサフランジャスミンライスとナン。あとはトッピング少々。料理は好きなのだが、この日は作っていてさすがに疲れてきた。その時息子からLINEが入る。「ごめん、今日は帰り遅い。ご飯いらん」。いつものことなので、 別に腹も立たない。娘は塾で遅いので、夫と2人で食べ始めた。

 

夫の盛り付け

そうしているうちに、娘が帰ってきた。「美味しそう」と言いながら、自分の好きなキーマカレーとナンばかり食べる。受験生なのでゆっくり食べる余裕もなく、そそくさと部屋に戻ってしまった。

息子は夜遅く帰り、翌朝、カレーを食べると言う。「残ってるのでいいよ」と言ってくれたが、全種類残っているんだけど・・・。

結局、私の期待したワンプレートあいがけで食べ比べを実行してくれたのは夫だけだった。「もう誰も喜んでないから、大会はやめようと思う」と言ったら、「そうかなあ?」と答えたものの、 「僕も最近太りやすいから、たくさん作るのはやめて欲しいかな」と言っていた。言われてみれば、後片付けを担い、残りをどう食べ切るかを考える私も大変だった。

今まで家族と過ごした時間は楽しかった。でもこれまでも何かの節目で家族は変わってきたはずだ。なのに、起こりつつある一番大きな変化に、ついて行けていなかった。
56歳の私はアラカンを受け入れよう、そしてしなやかに私も変わろうと思った。

K.K
●norimaki●
兵庫県在住の主婦。大学卒業後、大手通信会社に勤務。広報部でマスコミ対応、社内TVの製作・キャスター・インタビュアーを務める。夫の転勤で退職後、転勤族として7度引越しを繰り返す。子どもは大学生と高校生の2人。現在の課題は「私はどう生きるか」

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