国内実感レポート

ゆるっと、六十路のエコアクション ~その2 親から学ぶ、続けられるエコ~

2019/07/17

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古いもの≠古くさいもの

  ここ数年、親の介護が続いている。老いゆく親を看ながら、年をとるとエコどころじゃなくなるということを実感。ごみの分別は不可能。調理ができなくなり、中食が増えるとプラごみもどんどん増加。そして、紙オムツは実にありがたい存在・・・。かくいう私だって、確実にそちらに向かって
生きている。だから、親の行動から学んで、随時、シフトチェンジしていかねば。
  たとえば、掃除道具。母は70代後半から筋力が弱まり、小さなキャニスター式掃除機さえ取り回せなくなった。そこで、通販で有名なコードレスクリーナーをプレゼント。機嫌よく使ってくれていたのだが、4年ほどで故障。ちょうど体調も悪化し、母は自分で掃除をすることをあきらめた。
  そんな出来事を踏まえて、私は「週に1回は掃除機で念入りに、毎日はほうき&ちりとりでザッと掃く」という掃除スタイルにチェンジした。棕櫚(しゅろ)のほうきに「はりみ」のちりとりが欲しくて、早速ネットで調べると、意外にこういった商品も人気があるようで、国産のものがすぐ手に入った。
  工芸品のような風格がある棕櫚のほうきでフローリングを掃くと、ごく静かな心地よい音がする。続けると、床や畳のツヤも出るらしい。はりみは、和紙に防虫・除虫効果がある柿渋を塗って作られたちりとりで、プラスチックと違って静電気が起こらないので、ごみがスッと落ちるスグレモノ。軽くて見た目もきれいだから、廊下につるしておいて、いつでもサッサーと掃けるのがいい。これらはまだ使用歴数ヵ月だが、ていねいに扱えば20年以上も使えるという。私の寿命とどっちが長いかな?

棕櫚のほうきとはりみのちりとり。
静かだから、いつでも掃除できるし、
もちろん電気代もかからない。

今あるものを使いきる

  もうひとつチェンジしたのは、雑巾の使い方。昔は、使い古しのフェイスタオルを3つ折りにしてミシンがけしたものを雑巾にしていたが、いつの間にか縫わずにそのままの長さで使うように。それが、今はカットしたぼろ布の使い捨てである。タオルだけでなく、Tシャツ、下着、シーツまで、吸水性の良い素材ならOK。適度に濡らして、キッチンも洗面所もトイレも床も、どこだって拭く。雑巾のときはバケツに水を入れて濡らして絞り、洗っては干し、干したのを取り入れて・・・だったのが一気にラクに。
  廃品回収に出し、ウエスとして使われるぼろ布を家で使い捨てにしたら、拭き掃除のハードルがグーンと下がった。干した雑巾のある景色を見なくてすむのもうれしい。とはいえ、ぼろ布も限りあるものなので、きれいなうちは机や棚の上を拭き、汚れるに従って少しずつ下におりて、最後は床を拭くという具合に、無駄なく使いきる。高齢になると拭き掃除は特に重労働だが、エコ視点とともに家事の軽減化という意味でも、今のうちからラクに掃除ができるように習慣化したいと思う。
  新聞紙やチラシを折って、生ごみを入れる袋として利用する。ハンドドリップで淹れたコーヒー豆のかすを天日で乾燥させ、下駄箱の消臭やプランターの土に混ぜて使う。月に数回、根っこつきの新鮮野菜を買うため、朝早くから自転車で産直市場に出かける・・・日々のささやかな行動。

掃除用のぼろ布は、
スニーカーの空き箱に入る分だけカット。これで大体ひと月は間に合う。
 

少し厚めで張りのある紙なら生ごみ袋
として合格。流しの三角コーナーや
ごみネットは使わない。
 
 

コーヒー豆の搾りかすは毎朝出る生ごみ。活性炭と似た構造なので、使い道が多々ある。
 

  六十路に入った私のエコアクションを書き出すと、あまりに些細、ゆるっとしすぎの感があり恥ずかしくなる。どうやら私はちょっとの手間でストレスなく続けられ、楽しさと合理性のバランスがとれたエコアクションを選んでいるようだ。経年劣化していく自分が、経年熟成で魅力を増すモノに価値を見出しているのも再発見。さて、七十路を迎えたとき、私のエコアクションはどのように変貌しているのだろうか。

Fusa Imai
大阪市生まれ。フリーランス・ライター&インタビュアー。元・㈱アイ・キューブ社員。現在は、WEBや企業広報誌等に、トレンド解説やシニア向けコラム等を執筆中。「人生後半の幸せな生き方」に興味があり、そのテーマに関わるヒト・モノ・コトにいつもアンテナを立てている。趣味はヨガ、弓道、アート鑑賞。

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