国内実感レポート

ゆるっと、六十路のエコアクション ~その1 古くて新しい昭和スタイル~

2019/07/17

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  週2回、燃えるごみの日の朝、3軒隣のご主人とよく出会う。私は大きなごみ袋、彼はコンビニでもらうような小さな袋を1つだけ。70歳近いご夫婦2人暮らしだと、ごみが少ないのかな・・・とも思うが、それにしてもカッコイイ。ごみが少ない暮らしができるって、生き方まで達人な気がする。
  プラスチックごみも地球規模で問題となっている。環境問題について、大なたをふるう解決法はわからないけれど、私がふだんから心がけているエコアクションをいくつか。

プラフリーもおしゃれに

  4~5年ほど前から、ペットボトルやプラスチックの弁当箱を使うのをやめた。
ペットボトルに変わる水筒は、スマートでかさばらないもの。構造がシンプルで洗いやすいのも気に入って、最初は500mlを買ったが、300mlと600mlも買い足して使い分けている。
  弁当箱は、会社勤めの頃は「レンジ対応」と「食洗機使用可能」が優先で、当然、プラスチック製。今は、曲げわっぱ派。百貨店で見かけ、美しい木目と曲線に一目ぼれ。1万円近い値段を見て
悩んだものの、「10年使うなら安い!」と自分に言いきかせ、以来、愛用している。
  曲げわっぱの素敵なところは、なんてこともないおかずでも、プラスチックの弁当箱に入れるより数段おいしそうに見えること。実際、ごはんの水分は木がうまく吸ってくれ、とてもおいしい。手触りが優しく、詰めるのも洗うのもちっとも面倒ではない。それどころか、ゆっくり育てているような不思議な感覚がある。

マイボトル3種。
どれも直径6cmですっきり。

弓道の稽古日は、空豆型の曲げわっぱを
ランチ用に持って行く。

なにしろ昭和生まれなもので

  子どもの頃を過ごした大阪の下町では、私の実家も含め、たいていの家の軒先には小さな植木鉢があり、なぜか青ネギが植えられていた記憶がある。そんなことを長い間忘れていて、スーパーでつい「刻みネギ」なんていうプラスチック箱入りのものを買って冷凍保存していたが、ある日、「根っこつきなら、再生できた!」と思い出した。昨今は「リボベジ(リボーン・ベジタブル)」というらしい。ネギ育てもクールな表現になったものだ。たくさんは使わないハーブや「あしらい」と呼ばれる野菜が、いつも家にあるとなかなか重宝である。

  「エコバッグ」も呼び名が変わった復刻版。昭和の時代、夕方になると、何かの植物のツルで編んだ「買い物かご」をさげた母と一緒に、近所の市場まで歩いて行っていた。
市場の卵屋さんは、卵を1個ずつ電球に照らして鮮度を調べたあと、新聞紙に並べてくるんで渡してくれたし、鰹節屋さんは紙袋にふわふわした鰹の削り節を詰め込み、秤で計量してから、袋の上をくるくると回して閉じていた。だから、母の買い物かごには、卵パックやプラスチック袋はなく、新聞紙に包まれた根っこつきのネギや青菜が飛び出ていた。
  今の日本では、「買い物かご」という言葉を使う人はいないが、「エコバッグ」は当たり前となった。とはいえ、エコという観点からするととても真っ当な、昭和の買い物スタイルは少ないだろう。母たちはしんどい家事からの解放を願い、便利で快適な暮らしを追求してきた世代だ。令和に入り、今さら昭和を持ち出すのも回顧主義のようで気がひけるが、あらためて、あの時代を知っている私たちが価値を見直し、子や孫世代に伝えることも大切な気がする。

左から2番目が根っこから育てたリボベジ青ネギ。(パセリ、バジル、シソは1本80円の苗から育てたもの)

豆苗は、根元の上を切って水に入れると1週間ほどで芽が伸びて食べられる。左の写真から3日後が右の写真。食べ頃になっている。

お隣のリボベジ三つ葉(右)の種が
飛び、フェンス越しにわが家にも
自然繁殖。

Fusa Imai
大阪市生まれ。フリーランス・ライター&インタビュアー。元・㈱アイ・キューブ社員。現在は、WEBや企業広報誌等に、トレンド解説やシニア向けコラム等を執筆中。「人生後半の幸せな生き方」に興味があり、そのテーマに関わるヒト・モノ・コトにいつもアンテナを立てている。趣味はヨガ、弓道、アート鑑賞。

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