海外実感レポート

文化が根付く、美しいドイツの住まい

2018/12/25

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

はじめまして!ドイツ・フランクフルト郊外に住むメルヒャー華代子です。
1998年結婚を機に、国や言葉の知識もないまま住み始めたドイツ。その後、4人の子どもに恵まれ、子育てをしながら家庭菜園や養蜂の他、日本食・マカロン・ドリームマップなどの講習会を提供し毎日の生活を楽しんでいます。自宅養蜂が6年目に入り、ドイツ国内をはじめ日本各地やイギリス・ロンドン、またオンラインでのはちみつとみつばちに関するワークショップと、はちみつ、みつばちプロダクトの販売を展開しています。

今回は、日本とは少し違ったドイツの住まいについてお伝えします。
ドイツは日本と同じように、一軒家、マンション、アパートがありますが、意外と面白いのが長屋作りの家です。3階建てで5~6軒くらい家のつながった住宅街を見ることも多いです。また、大きめの一軒家を階ごとに区切り、3世帯が入っている場合もあります。

ドイツの様々な住宅

ドイツの住宅で特徴的なところは、地下室がほぼスタンダードであることです。昔は石炭の貯蓄庫として使われ、その名残があるのだと思います。現在は、飲料水(ミネラルウォーターをケースごと何箱も買い貯めします)やワイン、ビール、ジュース、砂糖、小麦粉、ジャガイモなどの野菜等、食料の備蓄、季節のデコレーション(クリスマスやイースターの飾りなど)や普段使わない物の物置、洗濯場(洗濯機と乾燥機を一緒に置く)として利用されています。集合住宅では、地下駐車場として利用されているところも多いです。
また、一軒家でスペースのある家庭では、サウナを自分たちで建てたり、トレーニングルームや「まるでゲームセンターのよう!」なピンボール台を置いた部屋、子どもたちのプレイルーム(天井からブランコを吊るしたり、プラスチック製の滑り台を置く)として改築しているところもあります。

ドイツ人男性は日曜大工など自分でする人が多いため、作業部屋を持つ場合も多く、工具が整然と並んでいます。また、半地下の場合は、明かり窓があるので寝室として利用したり、そのまま地下スペース全てを賃貸ルームとして貸している人もいます。

そんなドイツの家の中は非常に綺麗に整っており、友人宅を訪問した時には、無駄なものが外に出ていないのが印象的でした。更に、季節のデコレーションや花を飾り、窓は磨き上げられ美しさを保っています。ドイツへ来たばかりの頃驚いたのは、「ゴミ箱がない」こと。部屋のどこを探してもなく、キッチンの流し下扉の中などに収められています。他にしまってあるものは、テレビ。最近は壁埋め込み式や大型の物も多いので出ている場合もありますが、居間のサイドボードのような家具にしまわれています。

写真左:開いているところにゴミ箱が入っています。
写真右:オーブンの上には電子レンジがしまってあります。

使ったものはすぐに元に戻すといった習慣も、家の中をスッキリさせるコツなのかもしれません。ドイツの幼稚園では、子どもたちは共用の色鉛筆やはさみ、のりなどの工作道具を使います。日本のように一斉にお絵かきの時間というのはほぼないので、共用の備品で足りるのです(これも物を最小限に抑えているコツかも)。備品やおもちゃは自分の物ではないので、「使ったら元に戻す」ということが小さい頃から訓練づけられているのかもしれません。ゴミも種類によって分けてあり、物心つくころからゴミ分別も理解しています。また、ドイツ人は良いものを長く使うことが多いようです。最近でこそ量販店の家具などを買う人も大勢いますが、祖父母の代から使っている食卓テーブルや本棚、食器などを大切にしている人を多く見かけます。「使い捨て」の少ない素晴らしさを、こちらに来てから改めて感じています。

日本では数年前に断捨離や片付けがブームとなりました。要らない物を処分して身の回りを整頓し、綺麗にすることで、生活の質や気分の向上を図れるそうです。ドイツの暮らしには、その基本が根付いているような気がしています。


●Kayoko Melcher●
1998年にドイツ人の夫と結婚。現在夫、子ども4人とフランクフルト郊外に暮らす。2013年より養蜂を始め、2018年度ヘッセン州コンテスト1位の蜂蜜を輩出。環境改善や人とはちみつとミツバチの関わりあいを楽しく学ぶワークショップを開催中。https://www.facebook.com/melcherhonig/

新着記事

ABOUT US アイ・キューブとは
アイ・キューブ物語

アイ・キューブの事を、より深く知っていただく為に。

お問い合わせ

マーケティングやコンセプト構築、商品の企画・デザインまで、ご相談はお気軽にどうぞ。