国内実感レポート

趣味は勉強?

2018/06/15

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50代半ばになった今でも仲良くしているママ友のWさんは、とても数字に強い。私とは投資の話でしばしば盛り上がる。彼女が最近、「役に立つから取らない?」と誘ってくれた資格がある。「ファイナンシャルプランナー」だ。

何の資格?と検索すると、どうもお金に関する資格だ。(苦手な分野・・)と思いつつ書店で本を開いてみると、「確定拠出年金」「税額控除」などの言葉が。今まで手続きはやったけど本当は理解していないものばかりだ。

(わかったらスッキリするなあ)と思い、3級から受けてみることにした。

まずショックだったのは、

「暗記力の低下」。

例えばあるページをざっと一度覚えるとする。若いころは、忘れたとしても「中の数字を忘れた」くらいの感じだったが、今の私は、「こんなページ、読んだっけ?」

読んだことすら忘れている!若いころなら2、3回で済む復習が今は最低5、6回必要だ。

反対に嬉しかったのは

「不明だったことがクリアになる」こと。

若いころに「年金」「不動産」「相続」などの言葉を聞いても、全く響かなかっただろう。今はまさに目の前にある問題なので、(なるほどー)と中身がストンと落ちる。そして、ちまたに溢れているお金に関する言葉が、急にわかるようになる。

5月末の試験には、老若男女様々な人が受験に来ていた。振り返ると、私は楽しんで勉強していたことに気づく。それは趣味でスポーツや音楽を楽しむ感覚に似ていた。集中する快感や「できた!」という喜び。検定という目標を達成することで「やった!」感は倍増する。

そんな折、内舘牧子さんの『終わった人』が映画化されたことを知り、原作を読んでみた。定年でリタイヤした夫が、生きがいを見つけるため色々トライする。ジムやカルチャースクールに通ったりと手探りを続けるのだが、選択肢のひとつが「勉強」だった。彼が大学院に向けて勉強を始めようとした時のワクワク感は、とてもわかる気がした。

先日、映画も観に行ってきた。

彼は結局他の道を選ぶが、そこまでの姿は「自分探し」をしているように見えた。自分は何をすると生き生きできるのか、無条件に楽しめるのは何か。仕事に結びつくとか、生活に役立つという以前の問題だ。

10年もしないうちに、私の夫も退職の日を迎える。(私はまだこれからよ!)と思っている主婦の自分にも、残念ながらその時はもうすぐやってくる。自分探しは早いうちに始めたほうがいい。

ネットで答え合わせをすると、3級は合格の手応え。この調子で2級も取っちゃおう、と思った。

自分がどんなことで生き生きするのか、少しわかったような検定受験だった。


●norimaki●
兵庫県在住の主婦。大学卒業後、大手通信会社に勤務。広報部でマスコミ対応、社内TVの製作・キャスター・インタビュアーを務める。夫の転勤で退職後、転勤族として7度引越しを繰り返す。子どもは大学生と高校生の2人。現在の課題は「私はどう生きるか」

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