海外実感レポート

こんなにも愛されている!日本のアレコレin Sao Paulo

2018/04/27

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日系人が多く住まうサンパウロ。その数は190万人とも言われ、ブラジルにおける日系人の9割を占めます。そんなサンパウロ、日本食材や雑貨は、比較的簡単に手に入れることができます。が、それらは、こちらに住む日系人や日本人向けとして、売られている訳ではありません。すでに、ブラジル人の日常生活の一部になっています。

例えば、日本食。ブラジル人は、食に対してとてもオープンマインドです。とりあえず食べてみて、美味しいと感じたら生活に取り入れます。ランチ時になると、どの和食屋でも多くのブラジル人を見かけるのですが、お寿司やラーメンといった、いわゆる外人ウケする和食だけでなく、鯛のあら煮といった料理も抵抗なく食べている姿には感動します。外食だけではありません。日本のお菓子もとても人気があります。日本食材店に行くと、まず驚かされるのは、お菓子の数です。調味料やインスタント食品を上回る種類のお菓子が、所狭しと並んでいる光景には圧倒されます。

ここに並ぶお菓子の数々。値段は決して安くありません。例えば、このプチポテトだと170円くらいになります(現在のレート 1レアル=約32円)。ブラジルのお菓子に比べるときっと高いはずですが、それでも売れているようです。

一方、ブラジル以前に暮らしたドイツでは、ここまで日本食文化の浸透は見られませんでした。ドイツ料理定番のじゃがいも、ソーセージ、チーズ。それらが食卓に上がらないと落ち着かないドイツ人。最近では、しらたきや抹茶がブームだと聞きますが、美味しさより、健康を追求してのことだと思われます。ブラジル人は、食べることにおいて、美味しいことが最優先。ヘルシーであっても、美味しいと思わないものは食べません。ちなみに、ブラジルでは、抹茶はウケないようです。きっと彼らの味覚には合わないのでしょう。そして餡子も、ブラジルでもドイツでも人気はありませんでした。彼らにとって、豆はスィーツにはなりえないのだと思われます。食品だけでなく、雑貨も人気です。数年前にサンパウロに進出したダイソー。今ではその店舗数も20店舗以上にのぼります。

週末ともなれば、店内は混み合っています。なぜ、こんなに人気なのか知人に聞いたところ、日本の商品はアイデアに富み、それでいて精巧に作られているからだとか。驚きなのは、日本で売られている商品が、そのままブラジルで販売されていることです。ブラジル向けに変更された商品は、見られません。日本と同じ商品が手に入る。そのことが、かえってブラジル人の心を掴むのでしょう。一方、ブラジル製の雑貨は、割高な割には、品質は劣ります。ブラジルのダイソー商品は7.99へアイス(約256円)と“100均”ではありませんが、それでも人気があるのは、こういう理由だからだと思われます。

便利グッズ以外にも、招き猫の置物、お寿司をかたどったキーホルダー、千代紙といった和を取り入れた商品も販売されています。ドイツでは見られなかったカワイイ文化は、ここでは存在しています。

日本から遠く離れたブラジル。日本人とは国民性もメンタリティも随分違うブラジル人が、こうやって日本文化を愛してくれていることを知ると、日本人として嬉しく、そして、誇らしく思うのでした。


●ゆうこ●
大阪生まれ。ドイツ生活を経て、2017年4月よりブラジルはサンパウロでの生活をスタート。海外生活は中国を含めて3か国目。平日は日系人向けのボランティアや、趣味のラテンダンスを満喫。最近ではボサノバの歌も開始。ガチガチのゲルマンとは違い、ゆるくてオープンなラティーノに囲まれる暮らしを楽しんでいます。