国内実感レポート

子育て卒業夫婦の休日

2018/03/15

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子どもたちが大きくなってから、休日の外出は夫婦2人のことが多くなった。行き先を決めるのは私の役目だが、「楽しければどこでもいいよ」と言ってくれるママ友たちと違い、夫が相手ではなかなか行き先の選択が難しい。寒い冬は特に苦労するのだが、今年は近場で夫にぴったりの遊び場を見つけた。日本酒の「蔵開き」だ。

1月から4月にかけて、灘五郷の蔵元が新酒を披露する。小さな蔵から工場の規模のものまで、様々な蔵の新酒を楽しめるのが面白い。近くに住んでいるのに、どうして今まで訪れなかったのだろうと思いながら、まず「徳若」という蔵に出向いた。昔ながらの蔵を社長自ら案内してくださり、その後いただいたしぼりたての新酒のおいしさに驚く。翌週は「白鹿」の蔵開き。ここはイベントも開催しており、夫の憧れの「杉玉」(新酒ができたことを知らせる造形物)作り体験ができるということで、開始1時間前から門前で並んだ。開門の後整理券配布場所に走ったのだが、どちらかというと子供向け体験教室と思っていたが、早くから並んでいるのはほとんど大人だ。こんな物を欲しがる夫を不思議に思っていたが、日本酒好きは手に入れたくなるもののひとつであるらしい。

「杉玉」作り体験

次の週は「菊正宗」。こちらは吉野杉から作る樽にこだわりがあり、実際の職人技の樽造りを見学した。別棟ではショッピングも楽しめる。この時しか味わえないしぼりたての原酒はもちろん、市場では高値がつく純米大吟醸などが低価格で販売されることもある。夫は好みのお酒を物色するかと思いきや、またしても意外なものを欲しがっている。まず「酒屋ののれん」。「買う?」と私に聞く夫に、思わず「どこに吊るすの?」と尋ねるとそのまま黙って通り過ぎていった。次に立ち止まったのは、酒袋(酒の醪を入れて絞る袋)を再利用したバッグだ。職場でランチに出かける時、スマートフォンと財布だけを入れられるミニバッグが欲しいらしい。こちらはちょうどいい大きさのものがあったので、ひとつ購入した。

“樽造り”見学

夫の買物

実は私も蔵開きに行くのには別の目的がある。昨年、金沢工業大学が日本酒の成分について新たな発見をした。「αーEG」と言われる成分が、皮膚真皮層の繊維芽細胞を活発化させコラーゲン生産量を増やすというのだ。そこで私は日本酒と同じくこの成分を含む「酒粕」を使って手軽な甘酒を作り始めた。1日に酒粕を20gとれば効果が出るらしい。酒粕が1年で一番出回るのは今の時期なので、好みのお酒の酒粕を使うなら、今買い込んで冷凍保存するのが一番いい。そういうわけで、蔵開きショッピングを楽しむ夫の横で、私は色々な酒粕を買い集めているのだ。

購入した酒粕

私たち夫婦が2人で出かけて盛り上がる3要素は、「知識欲を満たせる」、「伝統、文化に触れられる」、「ショッピングが楽しめる」。2人で出かけることで変化も感じている。蔵開きはすごく混んでいるので、分担して列に並ぶなど、夫婦で「協力しあっている」感が出てきた。また、夫が出張でどこかに出かけた時には必ず珍しいお酒の「酒粕」を探してくれるようにもなった。共通の趣味があると、1人より楽しい、ということを実感しつつ、来週もまた蔵開きに出かけるつもりだ。


●norimaki●
主婦。子ども2人。結婚後夫の転勤に伴い、引っ越しを7回繰り返す。公園デビューや学校役員などを何度も経験した結果、物事を一歩下がって外から見る癖がつく。日々の暮らしの中の、「なぜ」を考えることが好き。

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