海外実感レポート

日本人駐在妻が見た、ブラジル・サンパウロ

2017/11/30

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はじめまして。ブラジル・サンパウロ在住のゆうこと申します。夫の転勤に伴い、サンパウロ生活を開始して半年が経ちました。それまで暮らしたドイツとは180度違う暮らし。ガチガチのゲルマンからユルユルのラテンの世界に放り込まれて右往左往していますが、今後、サンパウロの魅力とともに、日本やドイツとの違いをクローズアップしたレポートをお届けしていきたいと思います。

まずは、わたしの暮らすサンパウロについて。ブラジルと言えば、昨年オリンピックが開催されたリオ・デ・ジャネイロが真っ先に連想されますが、実は、人口1,100万人を誇るサンパウロは、ブラジル最大の都市であり、南米最大の経済・文化都市でもあります。そんなサンパウロ。目下の悩みどころは、治安の悪さとインフラの不備と言えるでしょう。治安面は、路上強盗の発生率が日本の約1,500倍と聞きますから、否が応でも、日常生活において身を守る対策が必要になってきます。

ショッピングモールの警備員

普段外出するときは、クレジット・デビット付の銀行カードと、強盗に遭遇したときに差し出すための現金しか持ち歩きません。ちょっとした買い物でも、基本はデビットで支払っています。スーパー側も現金で支払われることを想定していないのか、時に、現金で支払った際にお釣りが足りない!という事態が起こることもあります。

もう一つ、日本はもとより、他の国で経験したことがないこと。それは、銀行強盗被害のお金が出回ることです。ATMを壊して盗まれたお札には、自動的に赤いインクが付くのですが、これが市中に出回って、運悪く手にする場合があります。わたしの場合、ショッピングモールのATMで下した現金に1枚が混じっていました。知らずに使うと警察沙汰になる場合があるそうです。警察に持っていくか、銀行に持っていくかなのでしょうが、ポルトガル語が出来ないので、さてどうしたものか・・・と途方にくれているところです。

インフラ面で困ることと言えば、停電が頻繁に起こることと、トイレットペーパーを便器に流せないことでしょう。標高800メートルに位置するサンパウロは、天気が変わりやすく、そして激しい雷雨が多いのですが、そのせいか、停電が度々起こります。突然、照明が切れるので、非常用の懐中電灯とロウソクの常備は欠かせません。先日も、帰宅直後に停電があったのですが、アパートメントのエレベーターに乗っているときでなくてホッとしました。たいていの場合、長くても数十分で電気が復旧するのですが、長時間になったときの対処法(冷蔵庫の中身)もいずれ考えなければいけないでしょう。

写真右:懐中電灯

非常用とキリスト教のお祈り用のロウソク

そしてトイレットペーパー問題。ブラジルはサンパウロのような都会でも上下水道が整っていないので、生活排水は河に垂れ流していることが多いのです。サンパウロに流れる大きな河が悪臭を放っているのは、そのせいです。従って、自宅はもちろん、ショッピングモールやホテルでもトイレットペーパーは便器ではなく、ごみ箱に捨てるのが基本です。

「トイレットペーパーは流さないで」と書いてあります。

一方で、通信状況は思ったほど悪くありません。街中にはWIFIサービスを提供しているお店はたくさんあります。スタバでスマホやタブレットを使う若者の姿を見ると、日本とほとんど変わらない気がしてきます。

スターバックスでの様子

こんなサンパウロ生活ですが、日本食材には困らないので助かっています。醤油、みりんなどの基本調味料は、輸入品以外に現地生産品も売られています。また、青紫蘇やゴボウといった野菜はドイツではなかなか見かけなかったのですが、こちらでは、その昔、日系人がブラジルの土壌に合うように品種改良し、大量生産に成功してくれたお蔭で、簡単に手に入れることができます。丸海(Marukai)というアジアスーパーでは、お寿司や日本風のお弁当もあって、ランチ時にはたくさんのブラジル人で混雑します。

丸海(アジアスーパー)

食材、調味料共に現地で調達

また、メガシティだけあって、世界各国料理のレストランも豊富。それに南米音楽やダンスといったエンターテインメントも、気軽に楽しむことができます。

syria restaurant

samba bar

治安の悪さなど、負の部分を見だすときりがありませんが、きっと、まだ知らないプラスの面もたくさんあるはず。元来の好奇心と行動力を発揮して、楽しいこと・面白いことを追求し、サンパウロでの暮らしを皆さんにお伝えしていきたいと思っています。

どうぞお楽しみに!


●ゆうこ●
大阪生まれ。ドイツ生活を経て、2017年4月よりブラジルはサンパウロでの生活をスタート。海外生活は中国を含めて3か国目。平日は日系人向けのボランティアや、趣味のラテンダンスを満喫。最近ではボサノバの歌も開始。ガチガチのゲルマンとは違い、ゆるくてオープンなラティーノに囲まれる暮らしを楽しんでいます。