国内実感レポート

鉄分補給

2017/11/15

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「鉄分補給」

これは、鉄道好きが仕事や日常のストレスから抜けて、電車に乗ったり撮影したりして、気持ちをリフレッシュさせる時に使う言葉です。電車に乗ると、下を向いて「スマホとにらめっこ」が主流の世の中になりました。

以前は私もその1人で、すぐにメールチェックを始めたり、ネットサーフィンをしたりが当たり前でした。それが、今では、電車に乗る時は一番前か後ろを目指して、風景と線路を眺めることが楽しみに。そして、ここぞという所でスマホで撮影し、「ここはどこでしょう?」と友人に送るのです。こんな趣味にはまるとは、今まで考えてもいませんでした。

きっかけは、今は関東に住む、小学校時代からの友人です。友人のご主人が大の鉄道好きと知ったのは、つい最近のことでした。旅行帰りに夫婦で我が家に寄ってくれることになったのですが、ご主人だけ、京都の鉄道博物館に行き、大阪の十三をまわってからの合流となりました。十三に何があるのだろうと思っていたら、線路が魅力的でそれを見てきたとのこと。そして学生時代から関西の鉄道に乗りに来ていたこと、その頃からの仲間と今でも交流があることなどを聞かされました。「京阪電車2階建ては是非乗ってみたい」「特別料金なしで特急に乗れるなんて」と、関東の人には驚きのことも多いようで、普段利用している電車がそんなに特別とはこちらが驚きでした。

そんなことを聞いたので、京阪特急に乗った時に、窓の景色を「今乗っています!」と写メをしてみました。すると、「それは、七条のトンネルを出たところですね」と返事が。えぇ~っ、なぜ関東の人にわかるの???と、ビックリ仰天。それから、どの線のどのあたりかを当ててもらうのが楽しくてあちこちの鉄道の写真を送るようになました。

友人のご主人の鉄道仲間に倣って、私も応援団を集めることにし、私のピアノの生徒さんで、写真好きの81歳の男性に声をかけてみました。すると、「動く車内から、動く景色を撮る」ということに興味をもっていただき、次は南を撮ってくる、来週はケーブルと、予想以上に沢山の写真を写してきていただけるようになりました。それらの中から、場所がわかりにくそうで、「鉄ちゃん」が喜びそうなのを選んで送ると、何度か来ている関西の記憶と鉄道ファンがアップしているYouTube動画をヒントに回答が届きます。

最初はすごいすごいと拍手でしたが、珍答を楽しみにこちらも知恵を絞るようになり、そのやりとりが楽しくて、私も電車でスマホを見ている暇がなくなってきました。「ここなら見つかりにくいかな」「この線路はちょっと変わっていて面白いな」と、つい写して送りたくなります。

小さな路線や草が生い茂って廃線にしか見えないような線路、平面交差の入り組んだ線路、今は数少なくなった路面電車…と、楽しみは広がる一方。私が行くのは近場ばかりでなかなか遠征はできないのですが、応援団の仲間たち撮影の写真を眺めて、いつかは行きたいとワクワクしています。

「七つ星」や「瑞風」のような超豪華列車も宝くじが当たればとは思いますが、もし当たってももったいなくて、その分、普通の列車に数多く乗りたくなりそうです。新しい趣味を増やしてくれた友人のご主人、そして手伝ってくれている「応援団」と、広がったつながりに感謝して、これからも鉄分補給を続けたいと思います。


●ミミ●
結婚以来40年、4人の子どもの親関係の仲間とのつながりに支えられて大阪に安住。先祖代々の土地での米作りを引き継ぎ、徳島にいることの多い夫と、たまの温泉巡りが楽しみ。

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