海外実感レポート

多様性が当たり前、多民族国家シンガポール

2017/10/31

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シンガポールは560万人の人口に対して、ヨーロッパ、アメリカ、中東、アジア近隣諸国からの外国人在留者が160万人を占めています。そしてシンガポール国民の9%がインド系、14%がマレー系、74%が中華系と他民族で構成されています。この他民族の国では一年に3回も新年があり、それぞれの新年や冠婚葬祭、パーティの時には華やかな伝統的な民族衣装やドレスを着て祝います。インド系の女性たちの多くが着るのは「パンジャビ・ドレス」という色が美しい民族衣装。

マレー系は多数の人々がイスラム教徒であるため、女性は髪の毛を隠す「ヒジャブ」というショールを頭に被り、「バジュクロン」というスーツを身に着けます。

マレー系女性の普段着

中華系の女性は「チャイナドレス」が伝統的な衣装となっています。最近ではインド系の人も特別な時しか民族衣装は着なくなっています。マレー系の若い女性もぴったりしたジーンズを穿いていたり、「ヒジャブ」をつけない人も多くなっていますが、国全体がイスラム教というわけではないので、個人や家族、その周りの人の考え方次第というところがあるようです。中華系の女性のファッションは、普段はショートパンツ、ミニスカートやワンピースが一般的で、原色や明るい色の服を着ている人が多いです。年配の女性も派手な色や柄の服を着ているので、私もこちらに来て、日本にいる時よりきれいな色の洋服を着るようになりました。

それから「アスレジャー(athletic+leisure=athleisure)」というそうですが、最近エクササイズするようなスタイルで街を歩く人もよく見かけます。私もヨガに通っていますが、ヨガウェアのままバスや電車に乗っても恥ずかしくないし、振り返って見る人もいません。そのままレストランやカフェにも入れるし、動きやすくて快適です。

ヨガウエアを身に着けて電車を待つ女性

シンガポールで人気のあるヨガウエアショップ

シンガポールは多民族国家で、肌の色も体型も宗教的なことからくる生活習慣も違い、流行やファッションも違って当たり前の世界です。シンガポール人が日本に行くと、「日本人の若い女の子のファッションやお化粧はかわいいけど、どうしてみんな同じなの?」と驚いています。日本は価値観や常識も日本人的なスタンダードがあって、ファッションも奇抜なものを避ける、周りの人と同じだと安心する傾向があるように思います。

私は結婚してから海外と日本と両方で暮らしていますが、日本にいると、安全で便利で、ルールが守られる社会で、日本語だけで生活できるし何の不自由もなくて安心なのですが、例えば服装に関して考えてみると、「ヨガウェアのままで電車に乗るなんて・・・」と、「悪目立ちしないようにしなきゃ」という気持ちが働いている気がします。

私も日本人としてのアイデンティティは大切にしつつ、シンガポールの多様な価値観の中で楽しみながら生活していきたいと思います。                      (辻上 美紀)


辻上 美紀
兵庫県神戸市出身。大学卒業後、株式会社リクルートで女性営業職として働くが、夫の転勤で退職し子育てしながらシンガポール、マレーシア、台湾にも在住。趣味は旅行、ゴルフ、語学、不動産、株。現在は社会人、大学生の2人の娘を日本に残し、夫とシンガポール在住、日本語教師として仕事をしている。

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