国内実感レポート

思い出も受け継ぐ、“お下がり”の器

2017/10/14

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私が密かに楽しみにしている、大分に住む義母からの定期便。

大きな段ボール箱の中には、季節の野菜や果物、頂き物のお裾分け、子供達の好きなお菓子などがぎっしりと詰められていますが、ここ1年ほど前から色々な食器が入っているようになりました。

何故?と思い聞いてみると「70代も半ばを過ぎると来客が減り、わが家には不要になった。高価な物ではないけど、気に入った物があれば使って欲しい」との返事が。何回かに分けて大量に送られてきたのが、大分・日田の小鹿田焼(おんたやき)の器。義母が新婚のとき、窯元に行って買った物だそう。50年以上前の器なのに全く古びず、素朴さと温もり感のある表情に魅せられました。

「民芸の器」としても有名な小鹿田焼。器が素敵だと、コンビニで買った鉄火巻きでも美味しそうに見えます!

先月送られてきたのは、輪島塗のボウル。30年ぐらい前、近所に輪島塗の食器や小家具をトラックにたくさん乗せた行商のおじさんが来て、その人から購入したものだそう。「本物か怪しいけど、年々艶が美しくなった」のだそう。

艶やかな輪島塗のボウルに、一緒に送られてきた大分産のかぼすを盛って。

他にも色々送られてきましたが、わが家でいちばん使用頻度が高いのが、シンプルなステンレスの楕円皿。カレーライスやナポリタン、オムライスなどを盛って食卓に出すたびに「わー懐かしい。子供の頃を思い出す!」と喜ぶ夫(笑)。

ステンレスの楕円皿に、わが家の定番・オムライスを。ケチャップで何か書いてあげると言ったら、長男は「大」、次男は「川」の一文字をオーダー。普通は自分の名前にするのでは?!

義母とは好みが合うので、私にとってすごく嬉しい“お下がり”ですし、器にまつわる思い出話を聞くのも楽しいひと時。食卓で使っている様子をスマホで撮影し、義母にメール送信すると「捨てなくてよかった」ととても喜んでもらえます。近頃は、義母の暮らしの思い出が詰まった器を私が受け継ぎ、たくさんの思い出を重ねたうえで次の世代に引き継げれば、と願うようになりました。

とはいえ、わが子供達に私の願いは伝わるかどうか…。この器たちも、手軽に売買できる「フリマアプリ」で、あっさりと売られてしまうかもしれません涙。

 

                                                                                                                                                                                                                                                   (K.K)


K.K
神奈川県出身、東京都在住。短大卒業後、出版社に勤務。出産を機に退職し、男児2児との格闘の日々を過ごしつつ、フリーランスで在宅ワーク実践中。趣味は雑誌を読むことで、愛読誌は「Marisol」「MODERN LIVING」「Number」そして「週刊文春」。休日はもっぱらプロ野球観戦とビールを愛して過ごす。

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