国内実感レポート

そうだったのか、イマドキ育児

2017/09/15

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「あの~、おばあちゃん、こちらは無断立ち入り禁止ですよ」
「え?おばあちゃんって、だれ?」あわてて周囲を見回しても、廊下にいるのは私と声をかけた看護師さんだけ・・・。初孫誕生を聞き、喜び勇んで病院に駆けつけたときのこと。こんなふうに、今年の2月、見ず知らずの人からも「おばあちゃん」と呼ばれる日が始まった。

おそるおそる、初めて孫を抱く。おんなのこ。ちっちゃい。やわらかい。あたたかい。

それからの4ヶ月間は、新米おばあちゃんの出番。退院して自宅に直行した嫁をサポートするため、週1回は息子夫婦の家へ。母乳に配慮した食事のつくりおきはなかなか大変だったが、とにかく孫がかわいい!いつまでも、いつまで見ていても飽きることがない。「いとしい」という感情を、久しぶりに思い出した。こんな素敵な贈りものをしてくれた嫁とも、互いの生い立ちや仕事の話をするなど、濃密な時間が共有できてうれしかった。ほんとに、赤ちゃんという存在が運んでくれる圧倒的な幸福感ときたら・・・。

で、本題である。男女2人の子どもを育てた私だが、育児のブランクはもう20数年。育児グッズの進化にびっくり!たとえば、キューブ状で1個につき40mlの湯を入れれば完成するミルク。湿気る心配がない。半分に割れば、ちょっとだけ飲ませたいときにも対応しやすい。なるほどなぁ。お次は、「おむつケーキ」。紙おむつをケーキに見立ててかわいくデコレーションしたもので、実用品の極致であるおむつが、気持ちがアガるギフトに変身。日本製紙おむつが、肌にやさしく漏れにくいなどの基本機能を持つのは当たり前。おしっこシグナルラインが付いていたり、伸びるテープでフィットさせやすかったり。そうか、訪日外国人が爆買いした理由は、使い手の気持ちにも沿っているからなんだ、と遅ればせながら納得・・・。おむつ替えでは、冷たいお尻ふきを適温にするウォーマーがあり、使用済みの紙おむつは、防臭抗菌効果のあるおむつ専用ゴミ箱にポイッ。いいなぁ。らくちんだなぁ。イクメンも増えているし、今のお母さんって恵まれているなぁ・・・。

いくつ入れたかひと目でわかるから、夜中の調乳がラク。

1つずつ密閉されるおむつはウインナー状に包まれる。

重くて扱いづらかった「たらい」は、今いずこ・・・。
ベビーバスは、空気を入れて膨らませるタイプに。
そして、イクメンの息子は、沐浴も上手!

と思っていたら、「ワンオペ育児」が時代のキーワードとか。育児だけではなく、家事も仕事もほぼひとりで担うお母さんの大変さが社会問題となっているらしい。ん?これって今に始まったこと?私が子育て期に悩んでいたことと同じではないか。未だに育児・家事時間の男女差が、言葉を変えて取り上げられるということに驚いてしまう。子育てグッズは進化し、出産時の陣痛計測から授乳・排便管理、離乳食、悩み相談まで手軽にできる、スマホのアプリという便利なツールもある。まさに至れり尽くせりの育児環境・・・。ではなく、実際には、働き方改革やらジェンダーの問題やら、社会全体で取り組むべき課題が満載なのである。このあたりの感度が鈍い企業のCMには、育児中の女性から批判が集まることもあるらしい。そりゃそうだろう。さて、産まれた日は、どこか儚げだった孫も6ヶ月を過ぎた。ボンレスハムのようなたくましい腕と脚を使って、ずり這いができるようになり、お嫁さんがスマホのアプリから送ってくれる画像や動画に、ほっこりと心が癒される日々である。「孫育」だったり「孫消費」だったり、私たち世代の心を射止めようと躍起になっている外からの仕掛けに、見事に反応している自分がいる。ギョーカイの思うツボだ・・・と自嘲しながらも、新米おばあちゃんとしては、あえて「ノッてみよう」とも。財布のヒモを適度に(ここが大切!)ゆるめながら、育ちゆく若い親子を楽しい気分で見守っていけたらと思う。

月齢ごとに作られる「おむつアート」は、紙おむつの新しい楽しみ方。
ちなみに、「6ヶ月」です。

(Fusa Imai)


Fusa Imai
大阪市生まれ。フリーランス・ライター&インタビュアー。元・㈱アイ・キューブ社員。現在は、WEBや企業広報誌等に、トレンド解説やシニア向けコラム等を執筆中。「人生後半の幸せな生き方」に興味があり、そのテーマに関わるヒト・モノ・コトにいつもアンテナを立てている。趣味はヨガ、弓道、アート鑑賞。

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