海外実感レポート

信仰深い国民

2015/08/28

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

タイは仏教国であり信仰の深さを実感することが多々ある。仏教社会が根付くその一方で古くから精霊信仰心も深い。ピーと呼ばれる精霊は土地、森、木々、家など色々なものに宿ると考えられ、家の庭やホテルの前など小さな祠に精霊(ピー)が祀られている。ピーには良いものもあれば、悪いものもあると言われ、幸運をもたらすピーと不幸に導くピーがいるのだとか。地方にいけば更に信仰心が厚くなり、超常現象が起きると、「ピーがとりついた」「ピーの祟りだ」と何かにつけてピーの仕業と騒がれるといった感じだ。

タイにいるとお祈りを捧げる姿を日常的に目にする。

花輪売りお供えにするのはジャスミン、マリーゴールド、ローズなど南国の雰囲気が魅力的な花輪。托鉢にくるお坊さんに差し上げたり、精霊を祀った祠や大木にお供えしたりするときに使われる。また車に宿るピーに交通安全の祈りを捧げ、車のミラーに吊り下げる。交差点で信号待ちをしていると花輪の売りの姿を目にすることもある。

 

スッテカー車にまつわる迷信も数多い。
占いでアドバイスされた日と時間ぴったりに納車する。ラッキーカラーと違う色の車を購入した時、例えばラッキーカラーが白なのに所有している車が黒だった場合、「この車は白です」というステッカーを黒い車に貼ると運気が上がると信じられており、このステッカーはよく目にする。
(写真:「この車は緑です」という意味のステッカー)

出産もしかり。タイでは出産の70%は帝王切開で、その理由のひとつが、吉日に出産したい人が多いためだと言われている。帝王切開の日取りを決めるとき、12月5日、国王の誕生日を選択する人が多いそうで、この日はタイで一番の出産ラッシュになる。

国民に愛され、誕生日にはイルミネーションやイベントなど、国を挙げてのお祝いで盛り上がるタイ。また、タイは、子どもを大切にするお国柄であるだけでなく、子ども関連の支出が高いという調査結果もあるとか。国王と同じ誕生日に生まれることで、国王にあやかって、より幸せに育ってほしい・・・出産ラッシュには、そんな祈りが込められている。

(ソンケーオ 慶子)


●ソンケーオ 慶子●
学生時代にバンコクでホームステイと語学留学を経験し、エネルギッシュな町や人々に惹かれ、2000年から本格的に住み始める。2004年にタイ人と結婚し、現在日本人学校に通う12歳の息子と3人暮らし。自分の特技を生かした仕事をするため6年前に手芸屋を開業。手作りのある暮らしを提案している。

新着記事

ABOUT US アイ・キューブとは
アイ・キューブ物語

アイ・キューブの事を、より深く知っていただく為に。

お問い合わせ

マーケティングやコンセプト構築、商品の企画・デザインまで、ご相談はお気軽にどうぞ。