海外実感レポート

フランスの結婚式は長期戦

2015/06/30

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大越_画像2日本と同じくフランスも5~6月はウェディングシーズン。
週末になると区役所前では結婚式を終えたカップルたちの姿をよく見かける。
しかし元々事実婚カップルが多いフランスでは、1999年結婚とほぼ同様にパートナーとして
優遇措置が受けられ、更により制約が少ない市民連帯契約PACS(Pacte Civil Solidarité)が制定されて
以来、結婚する男女はますます減少している。
そんな現状からか、私自身も結婚式に参列した経験は在仏15年でたった3回だけで、その内の2回は
どちらも国際カップルのシンプルな式であった。そしてこの5月、夫の従姉妹の結婚式で初めて
フランス流ウェディングセレモニーを体験することができたのだ。

噂に聞いていた通り、フランスの結婚セレモニーはとにかく長期戦で体力がいる。

大越_画像1
まず市町村役場で公吏による民事結婚式を行い、
その後教会へ移動して宗教結婚式(フランスの場合
はたいていカトリック式)が厳かに執り行われる。
式を終えた後は教会前で挨拶、写真撮影や歓談が
続き、この時点でスタートから4時間が経過。

 

それから結婚パーティ会場の古城へ移動すること車で30分。
夜の6時半から古城の中庭でアペリティフタイム(食前酒タイム)が始まり、今回は美味しい
イタリアンのケータリングオードブルを食しながら、再び出席者たちと2時間半の歓談。
もちろんこれは夕食も兼ねていると思い込んでいた私に、「これから中でイタリアンディナーだよ」
と人が告げてきた時は、もう夜の9時を回っていた。

すでにお腹が一杯だったが、案内係に導かれるまま8人の円卓に着席。
そのテーブルは夫以外は知らない人たちばかり、言葉が通じるとは言え、ひとり外国人の私には
この上なく辛いシチュエーションだ。夜11時を過ぎた頃にはあまりの疲れで意識が飛んでいた。
テーブルの会話にももはや入れず、いつ帰れるのか夫に何度も催促する始末。
そうこうしていると、花嫁・花婿や友人たちが横のホールへ場を移し、これからダンスパーティが
始まろうとしていたのだ。

これがまさにフランス流結婚セレモニーなのか!この夜、ホテルに戻ったのは午前2時。
パーティにかけるフランス人の情熱とエネルギーに心底驚かされた一夜であった。
婚姻派が減少している昨今、私にとって百聞は一見に如かず、とても貴重な体験ができた。
しかしこの手のお呼ばれはしばらく遠慮したいかも?!、と最後に本音を付け加えておこう。

(M.O)


●M.O●
大阪出身。2000年からパリ在住。フランス人の夫、娘2人の4人暮らし。15年間日本とパリで貿易商社に勤めた後、数年前よりフリーランスで通訳、マーケティングの仕事へ転向。同時に長年続けている写真も本格的に始動、今年(2015年)1月パリにて初個展開催。「人に優しい街づくり」を目指すパリ市の発展に注目しながら、暮らしの工夫、異文化体験、最新ニュースなど生活に密着した身近なトピックを楽しくお届けしたいと思います。

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