タクシーやカーシェアリング用など、電気自動車(EV)を目にする機会が増えてきた。自治体が普及を推進する事例も見られる中、観光地としての特性や地理的特性を活かし、レンタカー導入をファーストステップとして、経済界主導でEV普及に取り組んでいるのが沖縄県だ。
女性にとっての乗りやすさ、扱いやすさは? 車の操作方法は? 充電操作はどうするのか? 電欠のときはどうすればよいのか? 募る興味や期待と、数々の疑問や不安をクリアにすべく、レンタカーを利用して、2泊3日、走行距離440kmを超えるEV試乗調査を行った。
まず、車を借りる際、運転操作方法だけでなく、充電方法、充電関連情報が得られるナビについて、説明を受ける。キーは家の鍵と同様、「ドア開閉のため」だけのもの。電源ボタンを押してスタートするまでの過程は、まるでパソコンの立ち上げのようだ。操作ステップの違いに緊張しつつも、いよいよ運転スタート。音の静かさ、滑らかな加速、そして安定感のある走りからは、車の完成度の高さが感じられた。
充電のため、急速充電器設置スポットであるコンビニに立ち寄ると、充電器のあるEV専用駐車スペースには一般車が駐車中。いきなり「想定外」のシーンに出くわすこととなった。
その後も、様々なハプニングや温かいサポートを体験しながら、試乗を終えた。
今回は、ユーザー視点からの試乗・充電操作だけでなく、レンタカー会社や充電インフラ会社など、有識者への取材も行い、社会システムや経済・産業界の中での位置づけという観点からも、EVをとらまえることができた。
アイ・キューブでは、近年、今後の未来予測や生活者の変化予測といった仕事に携わらせていただくことが多くなってきている。今回調査した電気自動車とそれを取り巻く仕組みも、これからの人々の暮らしに様々な新しい変化をもたらすだろう。今後、この調査結果をもとに、アイ・キューブ独自の調査として、これからの生活者の暮らしや社会の変化を読み解き、その一部を本サイトでもご紹介していきたい。
期間中、数々の場面で、沖縄の方々の温かさに触れたり助けられるシーンがあり、これが沖縄の、何よりも大きな魅力であると実感した。沖縄県でも、観光客数が大幅に減少し、レンタカーユーザーは前年同期比4割減とのこと。経済を萎縮させず、「日本の元気」を発信していくことの意味も考えさせられる機会となった。(Y.O)