我が家は転勤族。転勤族といっても期間は様々であるが、今のところ10年単位と長期間な方だ。転勤族にも、それなりの楽しみはある。初めての転勤地、広島では、九州に近くなったので九州全県の旅行を制覇。食生活では広島焼きや牡蠣打ちをマスター。そして現在地の松本では、夏は山を中心に観光地巡り、冬はスキー場まで1時間余りなので晴天の日を選んでスキー。食生活では現在蕎麦打ちを習得中・・・など、住む地域によって楽しみ方は様々。
転勤も2ヶ所目になると心得が出来てくるもので、金融機関は全国各地に確実に店舗があるところに引き落とし口座を作ると、手続きがスムーズ。収納グッズは定番品を選び、買い足し可能なものを。衣装ケースならプラスチックの衣装ケースがお勧めで、引越しの際にダンボール詰めせずにそのまま運んでくれるので、すぐに生活できて便利なのである。なにより、物を増やさない事。最近の私は、引越しと聞くと「何か捨てなくては!」と反応してしまうくらい。物持ちは引越しの際に苦労するのである。
新天地での生活に慣れる上で何より苦労するのが、病院選びや床屋・美容院選び。日常的な買い物はある程度、どこでも同じ物が手に入る現代社会だが、病院や散髪関係といったプライベートな分野は、地元に住んでみないと情報が得られない。またアトピーなどの持病持ちは、病院との相性があるもので苦労する。また散髪も、定番のお店を持ちたい主人は、自分と同年代のオーナーで地域情報を友達感覚で話せるお店を探すのに1年かかった。小心者で定番を求める私は、実家に帰省する度に地元の美容院へ駆けつけている。
更に子供連れの転勤だと、頭を悩ませる問題が、幼稚園選びだ。幼稚園の評判よりも、定員に空きがあるか、自宅から通えるかが一番の問題。そして、クラスに馴染めるまで、子供の不安な気持ちもフォローしなくてはならない。
様々な、問題を乗り越えて新天地での生活をスタートさせる訳だが、ふっと地域に馴染めたかな・・・と感じる瞬間がある。幼稚園でのママ友やご近所の方と、スーパーや道で出会って立ち話するようになってきた時だ。見知らぬ土地へ転勤してきた者にとって、本当に嬉しい瞬間だ。“住めば都”と思えるようになるポイントは、地域の人との交流なのではないかと思う。仕事でなければ、決して住まなかったであろう土地。そこで知りえた風土や人との交流は短期の旅行では決して味わえない。定年まであと20年余り。この先、どこでどんな生活をするのか全く予想が付かない我が家。しかし定年後に、転勤地の友人を訪ねる旅をするのが私達家族の楽しみである。転勤族は、家族で会社を支える思いで、前向きに生きていくのだ。(R.U)
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