マーケティングの気付き

UZABASEカンファレンス2018レポート

2018/10/29

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

2018年9月19日(水)、10周年を迎えたユーザベースグループが主催のビジネスカンファレンス「UZABASEカンファレンス2018」に参加してきました。コンセプトは「日本企業2.0」。”2.0″にはアップデートするという意味が込められており、日本を代表する変革者たちの熱いキーノートに刺激を受けてきました。その刺激を共有したいと思います。

これが2兆円企業!リクルートの変わらない企業文化

オープニングキーノートは、株式会社リクルートホールディングス代表取締役社長兼CEOの峰岸真澄氏、私が卒業した2009年から約10年で「営業のリクルート」から「ITカンパニー」へ、売上「1兆円」から「2兆円」へと変革を遂げました。

「”戦略”に賭けるのではなく、”人”に賭ける」という言葉が強く印象に残っているように、経営幹部やコンサル会社が描いた戦略を実行部隊に任せるのではなく、「こういった事業をやりたい!」と言った人に、ヒト・モノ・カネを投資するという考えということです。当たり前ですが、考える人と実行する人が別では、ズレが生じる、責任の所在があいまいになる、意志を貫き通せない、など様々な課題が出てくるからです。グローバル戦略を推進する中での失敗から”人”に賭けることの重要さを改めて学んだと語られていました。

2兆円企業となった現在でも、”人”に賭けるということをブラさずに実行しているからこそ、成長し続けられているんだろうな、と感じました。多様で、個性の強いメンバーが揃うリクルートだからこそ”人”に賭けることで、それが強みとなり、戦略の幅も広がっていくのだと思います。私がいた時と、組織や規模は大きく変わっていますが、「企業文化」は変わっていなかった!

「お前はどうしたいの?」が意志や情熱を生み、可能性が広がる

「起業家精神」「圧倒的な当事者意識」「個の可能性に期待し合う場」(リクルートの企業文化)

有名な話なのでご存じの方も多いと思いますが、リクルートの口癖は「お前はどうしたいの?」です。新人の頃、先輩に相談に行くと必ず「お前はどうしたいの?」と返されます。その結果、常に自分の意志を持って相談に行くようになり、先輩や上司も自分の意志を尊重した上でアドバイスをしていただけるというのが当たり前でした。自分の可能性や意志に賭けてくれている、そんな環境が人を強く、情熱的にする、と今でも思います。

マーケティングノウハウで企業は甦る!

セカンドキーノートは、株式会社刀の森岡毅氏。USJのV字回復を成し遂げ、起業したスーパーマーケターです。(写真NGだったため、私の愛読書をパシャリ)

アイ・キューブのステートメント「Planning Force. この国の企画力を鍛えるために。」と森岡氏のビジョンとは共通点が多く、いつも学びを得ています。

今回の講演では、USJ参画から復活までの裏話など、ここでしか聞けない(決して書籍にはできない)内容が盛りだくさんで、まさにエンターテイメントのようなプレゼンテーションでした。人を惹きつける魅力がここにありました。

今回個人的に印象に残ったのは、森岡氏はUSJを去るまでに「自分が去った後もしっかりとマーケティングが機能し、永続的に売り上げを伸ばし続けられる企業にする」ということ。これには私もすごく共感しました。マーケティングを機能させるには、「マーケティングシステムの整備」と「組織コミュニケーションの活性化」が本質的に重要である、と森岡氏は語られていますが、これは企業に移植出来ると考えています。弊社が15周年を期にステートメントを策定したのも、これを実現したいという思いが込められているからです。弊社に、マーケティング・リサーチのご依頼をいただくことも多いですが、単に調査するだけではなく、マーケティングシステム(売れる仕組み)がその企業様に移植できるよう、伴走することを心掛けています。

長く、熱く語れることをやる!

3番手は、SHOWROOM株式会社代表取締役社長の前田裕二氏と実業家の堀江貴文氏のトークセッション。堀江氏は、登壇するなりスマホで会場の写真を撮るという、ゆる~い感じで始まりましたが、好きなことをビジネスにしている2人の話はカッコいい!

ここでの気づきは、「好きなことを、自分が信じるやり方で、インパクトを出す」ということ。ここで重要なのは”自分が信じるやり方”だと思います。企業理念や事業コンセプトなど、組織には基本的な価値観が存在しますが、それ自体に正解はなく、内容ではなく、理念をいかに深く「信じて」いるか、その理念が実践され行動に現れているか、が大事だと考えています。自分が大切にしているものは何なのか?自分がやりたいことは何なのか?1日中熱く語れることは何なのか?を改めて考える機会になりました。

自己本能に忠実に生きる、ココロの中のリトルに問いかける

本田圭佑選手のACミラン入団会見での印象的な「心の中のリトル・ホンダに聞いた」という発言にあるように、私も大胆なチャレンジをする時や悩んで立ち止まっている時など、自分に問いかけるようにしています。その時の判断軸は、人生のコンパス。人生100年時代と言われている今、人生のコンパスがないと人生に諦めが生じてしまうのではないかと、思っています。一度きりの人生、そして今はとても自由な時代、諦めずにチャレンジし続けるという刺激をもらった1日でした。