講演・セミナー

1日で絵が描けるようになる?!地獄の道場 体験レポート

2018/07/10

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どんなメリットがあるの?!“グラフィックレコーディング”

皆さんはグラフィックレコーディングというものをご存じでしょうか。

弊社のクライアント様であれば、実際に最近の座談会やディスカッションの場で体験された方もいらっしゃるかと思います。グラフィックレコーディングとは、議論やアイデア出しなど会議の場、またはセミナーなどで話の流れや構造を可視化して、その場にいる全員にイメージを共有する手法です。シリコンバレーやドイツなどのグローバル企業では、多種多様な民族からなるメンバーでディスカッションする際の共通言語として可視化でのやりとりを重視しており、グラフィックレコーディングを積極的に活用しているそうです。

絵や図にすることのメリットは、

  1. 情報が入りやすい(五感による知覚の83%はなんと視覚器官からなんだとか。)
  2. お互いの考えを共有しやすい

そして、この手法を用いることにより会議での意思決定が早まったり、議論の活発化に繋がるという効果があるそうです。以前よりアイ・キューブもこの手法に注目しており、実際に稲垣がこの1年程の間にクライアント様とのディスカッションやモニターさんとの共創の場にて実践させて頂いております。先日、その稲垣と共に豊田がこのグラフィックレコーディングの1日セミナーに参加してきました!

その名も『地獄のお絵描き道場』

一通りグラフィックレコーディングのスキルをマスターしている稲垣と違い、絵を描くのが何よりも苦手で、恐る恐る参加した豊田の気持ちを見透かしたかのようなセミナータイトルです・・・。

そんな初心者が1日で一体どのくらいのビジュアル化が出来るようになったのか、当日の様子や気づきなどを少しレポートしたいと思います。

苦手な私も描けました!“棒人間” と“星人間”?!

セミナー前半では基本的な人(“棒人間” “星人間”と表現されていました)の描き方や漫符・ふきだしなどの効果的な使い方を学びます。

とても驚いたのは、もうその次の段階で早くも「では描いてみましょう!」となったこと。『隣の人に「食べ物にまつわる思い出」を語ってもらいながらそれをビジュアル化しよう』というお題や、『ラジオのショートストーリーを聴きながら、小学生に見せる想定で内容を絵で表現しよう』というお題などなど。いつもなら描こうとも思わない高度なお題の連続に、何度か真っ白な紙の前で固まってしまいそうになったのですが、グラフィックレコーディングは聴いたことをその場でビジュアル化していくもの。固まっていたらどんどん置いていかれます。固まる暇も許さないスピーディーな進み具合に、「とにかく何か描いてみよう」というマインドに嫌でも持っていかれました。

ペンが進まず固まる私…

必要なのは絵を描くセンスではない

絵が苦手で色んなものを器用に描くことが出来ない私は、「何か描いて伝えなければ」とお題にどんどん取り組んでいく中で、“限られた時間の中で端的に伝えたいことを表現するには、どんな絵をどう配置すればいいのか”ということを必死に考えるようになっていました。そして、最小限の自分が描ける要素だけであっても、うまくポイントを押さえることで表現したいことが他人に伝わるととてつもなく楽しい、ということに気づき始めました。

講師の方も「グラフィックレコーディングは下手でもいい、相手にきちんと理解してもらえることのほうが大事」と仰っておられ、〈美しさ〉より〈分かりやすさ〉、〈技術〉より〈伝えるコミュニケーション力〉が必要だとセミナーが進む中で大きな気づきがありました。

うまく描くことだけにこだわりすぎてしまい、他人に情報を共有するツールだという大前提を忘れてしまうこともあるのだそうです。

<伝える>という目的だけで言うと、【電車】はつり革を描くだけで車内にいるんだなと分かってもらえます!

お土産にいただいたホワイトボードとマーカーで、早速伝えたいことを描いてみました。

今日から使える新たな“コミュニケーションツール”

最後に、限られたお題の中でアイデアを考え、そのアイデアをスケッチブックでビジュアル化して1人ずつプレゼンするというワークがあったのですが、全員のプレゼンを稲垣がその場でグラフィックレコーディングしました!

稲垣にとっても同じ志を持つお絵描き仲間との出会いは刺激と実りが多かったようで、終始楽しそうにお題に取り組んでおりました。

私も、いつの間にかこんなに笑顔になっています。

美術の授業は好きではなかった私ですが、“伝えることのビジュアル化” はとても面白いツールであることが発見でき、まだまだスムーズにビジュアル化は出来ないものの、“描く”ことへの抵抗感というものが払拭されました。明日から少しずつ、コミュニケーションの中に取り込んで練習していこうと決意した一日でした。