マーケティングの気付き

海外視察 シアトル、ポートランド、サンフランシスコ(シリコンバレー)その1

2018/06/25

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これがAmazon本社か・・・シアトルの街中に球体をした植物園に巨大なビル群、話題の無人リアル店舗であるAmazon goも入っている。色とりどりのTシャツ姿で、犬を連れて出勤する社員たち。見るからに自由な雰囲気だが、自分たちは世界トップクラスの価値を創造しているんだという空気感を感じる。

最先端のサービスが生み出されている本社ビル群の谷間には、バナナと花を誰にでも無料で配っているスタンドがあり、街ゆく人たちが自然な感じで利用している。

また面白いことに、Amazonの社員が自分の子どもが通う小学校などでボランティアを行った場合、そのボランティアをした時間給に相当する金額をAmazonがその小学校に寄付をするらしい。社員のボランティアを積極的に応援するとともに、社員の労力と共にAmazonも寄付で貢献するということをしている。

これらのことにより、地域と共生し、応援してくれる人が増え、会社も潤う。広告宣伝よりも確実にファンができる、効果的なお金の使い方であり、これからの企業価値づくりを感じた。

Amazonのおかげでシアトルの土地は急騰し、様々な問題を引き起こしていることも事実である。しかし、とてつもない巨大な波とそのスピードとパワーを肌で感じると、それに抗うことよりも急激に変化していく時代の流れの中で、自分は何をすべきか、という気持ちの方が強くなる。

amazon本社横に併設されている植物園。バイオテックなデザインで、未来を感じさせる。

受付。、無料でオリジナル ヘッドホンをくれ、音声ガイドアプリのDLのしかたを教えてくれる。

ロビー。いつでも誰かが何かを食べている感じ。自己責任のもと、自由に仕事をしている。

子どもはダメだが、ワンちゃん同伴出勤はOK。子どもより言うことを聞くから?

植物園エントランスのインスタレーション。自然や環境の大切さを発信。

植物園のエントランス。地球と自然を意識させる。

話題の amazon go 見かけはキレイなコンビニといった感じ。

スマホを自動改札にかざして入店し、好きなものを取って出ていくだけ。 天井には所狭しとモーションセンサーが並んでいる。 ECが主たる価値であり、リアルは今後付加価値となるのか?

本社ビル群は今時の建築。自然植栽や採光のデザインが上手い。

バナナと花を無料で配っているスタンド。街の人達も普通に利用している。

 

車でレドモンドに移動し、Microsoftの本社を訪問。ビジネスパートナーの知り合いがMicrosoftのエンジニアをしており、社内を案内してもらった。

待ち合わせをしたビルのエントランスには、スポーツウェアとボールが入れられたロッカーがあり、自由に使っていいらしい。時間の使い方は個人のマネジメントに任されているので、いつも誰かがバスケットボールやテニスをしている。

社員食堂は大きなフードコートになっており、お昼の時間は社員の家族が来て一緒にランチを楽しむことも許されている。

ただし、成果はシビアに見られている。チーム別にゴールが設定され、それを達成することが条件となる。やり方、働き方は自由だが、チームとして成果が出せなければ評価はされない。プロセスは任せるので評価しない、評価するのは成果だ。と言われていると理解できた。

Microsoftに到着。やたら広い。でかい。

地下駐車場も大きすぎて、どこから出たらいいのかわからなくなる。車を停めてからも結構な距離がある。

受付で登録したら、すぐにネームプレートをつくってくれる。これもいい記念になる。

社員の誰もが利用できる、スポーツウェアとボールなどが建物のエントランスに置いてある。

常に誰かが身体を動かして、脳を活性化させている。不活性な脳で仕事をし続けることは非生産的。頭が働かない時は、思い切って身体を動かす。

敷地内は街である。いたるところにベンチやテーブルがあり、緑豊かな環境が整えられている。アウトドアでの仕事も気持ちよさそう。

社員食堂とういうか、ショッピングセンターの一角のようなスペース。自転車屋さんもある。

食堂は外部業者が請け負う。まるで、大きなフードコートである。新鮮な野菜のグリルとクラムチャウダーは美味しかった。

Amazon、Microsoftともに、とても自由で開放された雰囲気であるが、彼らは自由を与えられる分、高い成果を求められている。何にどう時間を使うかは、全て個人に任せられている。自由奔放に見えるが、シビアに自己マネジメントをしていないと成り立たない厳しい世界である。当然だが、成果を出さないものにいる場所はないし、会社も容赦はしない。制度に守られ、会社に席が用意された中で、働く時間のことだけが注目されがちなWLBに沸くどこかの国とは違った厳しさに触れた。

全てにおいて中途半端さがない。社会・地域への貢献、社員とその家族への配慮、地球環境保全・・・惜しげもない投資に見えるが、それが優秀な社員を集め、成果に対する責任と厳しさを生み、世界トップクラスの価値を創造し、多くのファンをつくり、莫大なエネルギーと収益を生み出している。さぁ、日本企業はどうするのか。

次回以降は、世界一住みたい街として話題のポートランドで得た、街づくりやスモールビジネスについての気づきや学び、その対極ともいえるスタートアップの街シリコンバレーで得た刺激、スタンフォード大学のd.schoolツアーなどの報告に続く。