マーケティングの気付き

シンガポールの戦略的な都市計画、マーケット攻略のカギはリアルな実態把握

2017/06/06

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2017年5月、シンガポールの市場調査を兼ねて、ASEANリクルートの会vol.10@シンガポール (第10回記念大会)に代表の広野と参加いたしました。「ASEANリクルートの会」は、“「まだアジアにない出会い」を提供し、アジアと世界を熱くする”というビジョンを掲げたASEAN+日本で活躍する元リク(リクルートOBOG)の集まりです。

◆シンガポールの市場調査

世界中からヒト・モノ・カネが集まり、豊かな国へと発展しているシンガポール。なぜ、ここまで急速に成長しているのか、国としてどのような取り組みをしているのかに興味があり、シンガポール在住8年元リクの先輩K氏企画の「シンガポール政府施設視察ツアー」に参加いたしました。集合場所は、マリーナベイ・サンズホテル!

夜景の写真でスミマセン…

◆2063年まで計画された都市計画

URA(都市再開発庁)を訪問しました。シンガポールの歴史や戦略的な都市計画など、知らなかったことがたくさん!

シンガポールをつくったのは、あのラッフルズホテルの名前となっているトーマス・ラッフルさん。なんと19歳の高卒の男の子がシンガポールをつくったとのこと。驚きました!

また、国がリーダーシップをとって、2063年までの都市計画プラン(コンセプトプラン)を具体的に描き、推進しているため、実現スピードが速いことも経済発展につながっているんだろう、と感じました。国土面積が狭い(滋賀県の琵琶湖と同じ面積と聞いて、滋賀県出身の私としては親近感を持ちました)ため、土地を最大限に活用するためのアイデアも豊富。例えば、道路の中央分離帯はしっかり仕切られておらず、植木鉢の花が置かれていた。いざというときは、植木鉢を動かして、戦闘機の滑走路としても活用できるようにしているとか。

2063年のコンセプトプラン

都市の模型、茶色のビル群はこれから建つビル

◆シンガポールの水不足はウソ!完全自活している理由とは?

シンガポールは水がなくマレーシアから買い続けているという情報が日本では報道されていますが、現在は完全自活できる状態になっています。今もマレーシアから水を買ってはいるそうですが、それは完全にお付き合いとのこと。反対にマレーシアが水不足になった時には、シンガポールから供給することもあるほどです。

それではなぜ、完全自活できる状態になったのか。。。

それは「NEWater」というシンガポール独自の水資源確保の仕組みをつくったからです。

その工場も見学してきました。

話を聞いていると、技術の多くは日本企業のもの。旭化成や東レの技術が使われいました。「優れた技術を統合・編集し、新しい価値を生み出す。」まさに、日本企業が目指そうとしていることを、シンガポールはすでにやりきっています。コンセプトがしっかりしている都市・国は強い!そう実感しました。

旭化成の技術

東レの技術

最後に、NEWaterをいただきました。

原材料は「100%下水」、そうNEWaterは、下水を浄水処理した水です。素晴らしい仕組みです。モノ作りではなく、コト・仕組みづくりができる都市・国・企業が強いということだと思います。

◆夜の大懇親会は115名参加!100名の目標を大きく上回り達成!

今回は、第10回の記念大会ということで、過去最大の115名がシンガポールに集結。各国の担当者が、ヨミ表(リクルート流受注管理ツール)を活用し、毎週進捗を共有し、刺激し合っていたとのこと。リクルートのパワーを改めて実感しました。(内訳:シンガポール41名、日本35名、タイ12名、ベトナム9名、マレーシア6名、インドネシア4名、カンボジア3名、ミャンマー2名、その他3名)

会場は、花蝶シンガポールを貸切。

スタート前から、大盛り上がり。開会のあいさつになっても静まらない会場。リクルートパワー炸裂でした。

昔の懐かし話や今のビジネスの話で大盛り上がり。ほとんど初対面の方ばかりでしたが、元リクという共通点でつながっていることのありがたさを実感いたしました。

幹事の皆様、現地視察にご協力いただいた皆様、本当にありがとうございました。刺激に満ち溢れた数日になったこと、感謝申し上げます。

次回は9月2日(土)香港で開催!ASEANリクルートの会→アジア・リクルートの会に進化し、まだ、アジアにない、出会いが生まれそうです。

◆アイ・キューブの海外マーケティングの幅が広がる

今回の出張でASEANでのマーケティング調査は大半が可能となりました。

マクロデータだけで戦略を考え、進出してきた日本企業の多くは失敗し、撤退していった事実があります。人口構成や1人当たりのGDP、スマートフォンの普及率などのマクロデータなど、表面的なデータだけで判断をするのは非常に危険です。「誰に、どのような価値を提供したいのか」ということをリアルに感じることが大切です。リアルな実態を把握する現地視察、お宅訪問調査などは、アイ・キューブにご相談ください。