マーケティングの気付き

カンボジアの伝統織物を再生する村へ

2017/02/03

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素晴らしい旅を経験した。カンボジアの伝統織物を再生するために、一人の日本人が人生をかけてつくった村(IKTT)へ滞在することができた。ゲストハウスはエアコンも網戸もなく、入浴は水浴び、電気も17時から22時までしか使えなかったが、村人たちの暖かな笑顔と人懐っこさが、4日間の滞在を感動的なものにしてくれた。

何もないように見えて、素晴らしいものがたくさんある。村人たちの暮らしに、自然はそっと彩を与えている。美しい花や木の実、何気なくそこに添えられている美しい色が、素晴らしいアクセサリーに見えてくる。

ニワトリはたくさんいるが、卵は食べない。卵で食べるのはもったいない、大きく育ててからみんなで肉を食べる。牛を飼うのは糞を肥料にするため…。彼らなりの知恵がある。
明日は、独立記念日。みんなで豚を買った。男たちが豚の毛を剃り、きれいに洗ったら、女たちがバラバラにして分け合う。貴重な豚肉なのに、私たちにも分けてくれた。本当に温かな人たちだ。

黄金の糸をつくる蚕を育て、丁寧に美しい糸へ。絣糸をつくり、素晴らしい技で織り上げる。全てが手作業、全てが天然の素材を使う。自然との共創で唯一無比の芸術品を作り上げていく。でも、それだけではこの村の素晴らしい織物はできないらしい。糸を作り、染め、織る、その傍らにはいつも子どもたちがおり、母の子を思う気持ちが織物に出るらしい。この村の織物は、愛情まで織り込まれていると言われている。本当に素晴らしい作品ばかりだ。

村のあちこちに家族を感じる。それはヒトだけのことではない。鳥も牛も家族と共に暮らしている。よく観察していると、ヒトと動物は同じ行動をしているように見える。
最初の写真は、前に大きな鳥と小さな鳥が寄り添うように歩いており、後ろには兄弟が寄り添うように歩いている。親子や兄弟姉妹の愛情とつながりを常に感じる空間だ。

なんといっても、子どもたちに心を洗われた。
足に抱きついてきたり、抱っこをせがんだり、あまりに可愛すぎる!少し大きくなると、積極的に家のことを手伝う。洗濯は子どもがする。小さな子の面倒は大きな子がみる。きちんと叱る。
みんな目がきれい。小さな子は森の妖精のように、私に元気をくれた。

絞りで柄をつける染め体験をさせてもらった。村のおばあと子どもたちが、かなり親切にサポートしてくれた。最初の写真の一番左に写っているのは村長の娘さんのプイちゃん、なんと日本語を話せる高校1年生。とても素直でかわいくて、しかも、将来有望な賢女である。

本当に素晴らしい村だった。
一人の人の信念が、ここまでのものを創りあげることができるなんて…。
またこの村の成長を見に行きたいと、心から思う。